毎年9月1日は「防災の日」です。
以前、防災イベントにて、地震学者である大木聖子さんのセミナーに参加しました。
知らないことがたくさんで、自分自身が充分な防災対策ができていなことに不安を感じました。
セミナーで学んだことを、少しでもお伝えできればと思います。
今回は地震について。
●地震とは?
地震とは、地下の岩盤が周囲から押されることでひずみがたまり、持ちこたえられなくなったときに、岩盤に大きな力がかかって『バリバリッ』っと一気に割れて、このときに生じる振動(揺れ)のことです。
阪神淡路大震災で「地下で岩が割れている」のが見付かり、初めて原因が分かったそうです。
●マグニチュードって?
マグニチュード(M)とは、地震そのものの大きさを表すものさしです。
岩盤に大きな力がかかって一気に割れてズレたのが断層で、その断層の長さとズレる量がマグニチュードに関係します。
Mが1増すと、断層の長さが三倍になって、ズレる量も三倍になるそうです。
このズレた断層を面積で例えると、大きさは次のようになります。
Mが1増えると地震の規模は32倍になるといわれますが、こんなにも違いがあるのですね。
M8は巨大地震、M9は超巨大地震と言われ、東日本大震災はM9、関東大震災はM8、阪神・淡路大震災はM7となります。
ちなみに、震度は、ある大きさの地震が起きた時のわたしたちが生活している場所での揺れの強さのことを表します。
●首都直下型地震とは?
首都直下型地震は、関東のどこで発生するかは分かっていません。
もし発生した場合、断層の面積は、M7級の場合は東京23区くらい、M8級は千葉県と同じくらいとなります。
とても大きな断層が割れることになります。
内閣府は、さまざまなパターンのシミュレーションを行っていますが、最悪の場合、東日本大震災をはるかに上回る被害が出るものと予測されています。
●マグニチュードは揺れが続いた時間で分かる
マグニチュードは揺れが続いた時間で分かるそうです。
M7は10秒、M8は1分、M9は3分くらいの揺れが続きます。
M8級では、人を飲み込むほどの津波がくる可能性があり、とにかく直ちに逃げる判断こそが命を守ります。
強い揺れ、長く揺れたら、とにかく身の安全を確保する必要があります。
地震はいつ起こるか分かりません。
でも、起こった時にどうすればいいか、起こる前に何をしておけばいいのかを知って備えていることが大切なのだと思います。
次のブログでは地震対策についてご紹介しています。あわせてご覧ください。
BOSブログ:地震の備え『玄関で靴を脱ぐように、家具の固定が当たり前に・・・』