今回は、地震災害への備えについてご紹介します。
けがの原因の大半は家具の転倒・落下
地震被害から家族を守るためには、自宅の安全を高めることが最優先となります。
阪神・淡路大震災時に建物の中で負傷した人の46%は、「家具の転倒、落下が原因」だったという調査結果があります。
さらにガラスの飛散によってけがを負った人(29%)をプラスすると、 4分の3の方たちが、「家具やガラスで被害を受けた」ことになります。
震災時の映像などで「テレビや電子レンジが飛ぶ」といった、衝撃的な映像をご覧になった方も多いと思います。
固定されていない棚や冷蔵庫、ピアノは、凶器となって襲ってきます。
また、移動してしまい通路を塞いでしまうかもしれません。
建物が無事であっても、家具が転倒することで、その下敷きになって負傷したり、 部屋の中が散乱して火災から逃げ遅れてしまうなどのことが考えられます。
なので、家具をしっかりと固定して、ガラスの飛散防止対策をすれば、震災時に負傷するリスクはかなり低くなります。
家具を固定する
平成8年2月に気象庁が発表した震度階級関連解説表によると、「震度5強」で「タンスなど重い家具が倒れ、テレビが台から落ちることがある」と想定されています。
震度5前後って、結構な確率で起きますよね?
また、体の3割の筋肉が重いもので押さえつけられていると、救出された後でも死に至ることがあるそうです(クラッシュ症候群)。
体の3割は片足分に相当するそうです。
とにかく日本では、『玄関で靴を脱ぐように、家具を固定しておく』ことが必要だそうです。
家族の安全を守るために、まずは身の安全を守る防災対策を!
もしもの時に・・・
地震はいつ起こるか分かりません。
もしもの時に、とっさに身の安全が確保できるように、○○の場合にどうすればいいのか考えておくと良いそうです。
いくつかご紹介します。
①デパートや、地下街にいた場合
頭を手荷物などで保護しながら、商品棚、ショーウインドウ、看板などから素早く離れます。
避難誘導指示に従い、避難します。
地下街にいた場合は、火災の煙に注意。
煙が蔓延していたら、姿勢を低くし、ハンカチなどで口を覆い避難しましょう。
②車の運転をしていた場合
ハザードランプを点滅させ、ゆっくりと路肩に寄せながら、減速させます。
停車した後には、ラジオをつけ、情報を収集します。
③電車の中にいた場合
揺れを感じたら、急ブレーキに備えて、つり革や手すりなどにつかまります。
停車後、揺れが収まったら、乗務員の指示に従い避難しましょう。
④エレベーターの中にいた場合
非常時には、エレベーターの使用は厳禁ですが、万が一、エレベーターの中にいる際に地震が起こったら、すぐに全階のボタンを押し、止まった階で降りて避難します。
中に閉じ込められたら、非常ボタンを押したり、消防に連絡して救助を待ちましょう。
⑤お風呂に入っていた場合
ドアを開け、逃げ道を確保したら、湯船のふたなどで頭を保護しながら、揺れをやり過ごします。
⑥トイレにいた場合
ドアを開け、トイレの中で揺れがおさまるのを待ちます。
外開きのドアの場合、普段からドアの前にはものを置かないようにします。
いろいろ記載しましたが、少しでも災害への備えについて考えるきっかけになれば嬉しいです。
そして、身の安全が確保できたら、とにかくトイレが問題となります。
災害時のトイレ問題については、こちらをご覧ください。
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