<災害時におけるBOS防臭袋の活用方法>
災害時でも排泄物(大)(=ウンチ)は毎日作り出されます。
人間のウンチの異臭は放置した場合、我慢できるものではありません。
携帯トイレに付属している凝固剤だけでは、ウンチの臭いを消すことはできません。
携帯トイレ袋の臭い漏れテストをお勧めします。
強烈な悪臭が家中に広がってしまう前に、排泄後すぐに解消しなければならないのです。
この臭い対策として大変効果があるのでBOS防臭袋をお勧めします。
◎携帯トイレの臭い漏れチェック方法
携帯トイレの袋にカレー粉、キムチ、納豆など臭いのするものを入れて、24時間後に袋の外から臭いをかいで、臭いが漏れていないかをチェックします。
臭いがもれていれば災害時トイレとしては不適格です。
<個人宅の災害時トイレ処理>
BOS防臭袋を使っていない携帯トイレを備えている方は、ぜひ臭い漏れテストしてみてください。
もし、臭いが漏れるようであれば、BOS防臭袋(Lサイズなど)を追加で備えることをお勧めします。
臭い漏れする携帯トイレでも、排泄物を入れた後にBOS防臭袋に入れてゴム止めすれば、その瞬間に臭い漏れがなくなります。
また、備蓄の携帯トイレを使い切った場合の事も考えておきましょう。
その場合は、ゴミ袋を二重にして、中に新聞紙を切り裂いて入れておき、そこに用を足してからゴミ袋全部をBOS防臭袋に入れて輪ゴムで止めれば良いのです。
BOS防臭袋(Lサイズなど)は普段から台所で生ごみ処理に使うと、あの嫌な生ごみの臭いを感じなくてすみます。
そして、災害が発生したときは災害時トイレ処理に使います。
BOS防臭袋は臭い漏れがしないということを普段から知っておけば、災害時でも安心してトイレ処理に使うことができるのです。
<多人数の場所の災害時トイレ処理>
避難所、施設、学校、会社、自治会館などですでに十分な数量の携帯トイレを備えていることも多いと思いますが、臭い漏れが発生すると置き場所に困ります。
ぜひ携帯トイレの臭い漏れチェックを行っておいてください。
もし、臭い漏れがある場合は、BOS20Ⅼサイズをお勧めします。
使用後の携帯トイレを複数個(5個~7個)収容できる大きなBOS防臭袋です。
まだ携帯トイレを備えていない場合や追加の購入をご検討の場合には、使い方の説明が記載されている「BOS非常用トイレセット」をお勧めします。
■釜石徹さん(マンション防災士)のプロフィール
マンション特有の防災対策の研究を長年続けている。
大田区の防災委員として『逃込むだけの避難所から地域防災に立向かう拠点へ』を提唱し地域防災計画に採用されている。
マンションの防災セミナーや自治体の防災講演会の講師として活躍中。
大災害で電気・ガス・水道が止まっても、長期間の在宅避難ができる方法を提唱しており、その方法は具体的でかつ実践的と好評を得ている。
考案した1枚のマニュアル「マンション防災スマートシート」がコンテストで優秀賞受賞。
2020年11月に「マンション防災の新常識」を出版。
長年の研究や実践から生み出した新しい防災対策はこれまでの防災対策に物足りなさを感じていた防災人にとっての新しい指標となっている。
主要新聞各紙、雑誌取材やラジオ番組への出演も多い。
◆所属:災害対策研究会
◆参考図書:「マンション防災の新常識」